書籍・雑誌

天使と悪魔(原作)

天使と悪魔の映画が公開されしばらくたったので、そろそろ書いてもいいかしら。

映画のCMがオンエアされた頃、初めてCMを見て、これは原作買わなくちゃと本屋さんに行きました。上中下、こちらも三冊かぁ~と一瞬躊躇、でも即決、買いました。最初の方は、一章、一章と(何しろ夢中になると他のことが滞る人間なので、自制して)ゆっくりペースで読んでいましたが、後半は怒濤の勢いで一気に読み終わりました。

ガリレオの秘密結社イルミナティ、宗教図像解釈学、180度回転させても同じになるデザイン文字、巨大な加速器をもつ原子核研究所CERN、ガリレオの書物に残されたイルミナティの暗示、ローマの寺院に隠されたイルミナティを示す記号…ミステリー好き、旅行好きにはたまらない要素の数々です。原作を片手に、ローマを巡る観光客が多いというのも納得です。(ローマが近ければ、私だって行ってみたいです。TVの関連番組で、ローマの名所をいろいろ見せてくれるのが楽しいです。)

面白いです。ローマという狭い範囲に詰め込まれた謎といい、犯人がなかなか判らないことといい、ダ・ヴィンチ・コード以上という評価もなるほどねと思います。

しかしながら、真犯人が判った頃から、悲しいというか、哀れというか、虚しさに囚われます。八百万の神の穏やかな(初詣、お宮参り、七五三とお祭りは神社、クリスマスと結婚式はキリスト教、葬式は仏教、占いは…と何でもありのある意味いい加減な)宗教観の国の住人には、一神教の激しい宗教観は見ていて辛いものがあります。もっと互いを認め合ったら、世界は平和になるのではないか…と

ミステリー好きなのに怖がりなので、映画は今のところ見る予定はありません。寺院の内部とか、ローマ市内の映像には大いに興味をそそられるのですが、悩ましいところです。

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落語・昭和の名人・決定版

私は落語が好き、大学受験の頃の愛読書は、落語全集上中下大尾の四巻でした。落語の中でも古典落語、人情話が好きなので、その頃一番好きなのは三遊亭圓生、合格したら全集買ってくれるという話もありましたが、未だ実行されていません。

その頃はLPでしたが、学生はラジカセ位で、下宿にはオーディオセットを持っているのはよほどのマニアという時代。再生装置がないので先送り。そのうち、自分で買えるようになってからは、CDが出たら、レーザーディスクが出たら、DVDが出たらと先送り。古今亭志ん朝も欲しいとか、宝塚物でスペースをしめているしと、全集は買いにくくなりました。何枚かCDは買いましたが。

落語・昭和の名人・決定版という、解説付きのCDが出ました。第一巻は志ん朝、買わなくちゃと思いつつ、グズグズしていたら、本屋に行った時は既に売り切れ。がっかりしていたら、夫が丸善で注文して、1巻と2巻の志ん生を買ってくれました。昨日は、本屋さんで第4巻圓生を発見、早速買いました。

笑いのツボというのは、一人一人異なる、私は単なる滑稽物はあまり面白さを感じず、人情話の中にほっこりとしたおかし味を感じる方です。また、圓生や志ん朝の江戸弁が聞いていて心地良いです。型破りの志の生もいいです。また、聞いたことがない文楽とか先代の正蔵とか馬生も楽しみです。落語はいいわあ~

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ハリー・ポッター最終巻

ハリポタ読み終わりました。結末に関して論議が巻き上がっていないことからお分かりのように、一応読者が納得できる結末になっています。未読の方は安心してお読み下さい。

しかし、分厚い本でした。背景やら、一見重要でないエピソードに見えながら、後でこれはこうだったと関係がわかる話やら、いろいろ散りばめられていますが、要約してしまえば、それ程長くはならないでしょう。(映画はよくまとめてあります。)

二冊になった第四巻あたりからは、面白いというよりも、とりあえず最終巻まで読むかという使命感の方が強くなりました。あまりに長く、前の話を忘れてしまいます。実はこうだったという話が出てきても、それはどこの話だったのか、今となっては不明です。読み返せばよいのですが、あまりの分厚さに、「ま、いいか」と諦め気味(これでいいのか!)

ヒーローものなのに、ハリーは完全無欠の聖人ではなく、欠点のある少年。そこが魅力とも言えましょうが、毎回、苛立ちから意固地な行動に出て、悪い結果になるなど、学習しないというか不注意さに読者としてはイライラします。成長の物語というには、魔法の成長はよくわからないので、ハリーたちの成長があまり読み取れないのが残念です。(一番成長したのは、ネビルかな。)

また、ホグワーツ校の同級生に白い目で見られていたハリーが、最後に信頼を勝ち得たはずなのに、また、次の年に、同じように疑われたりと、同じような繰り返しに、それはないよと思います。魔法界でハリー達不死鳥の騎士団を異端視する、大人の世界の愚かさを見せつけられるのも、回数を重ねると、くどいなぁと思ってしまいます。

単純な子供向けの楽しい物語ではないというのは、欧米人の感覚なのでしょうか。ナルニア国シリーズも、最後はナルニア国で生きるというのは、人間界での死なのです。ハリポタもそういう結末になるかと危惧しましたが、そうではなくて、まぁよかったかな。

映画は長い物語を実にうまくまとめてあります。(映画もかなり長いので、家でDVD見るのは結構辛いかな。映画館では迫力もあり、その世界に引き込まれ、一気に見終わったという感じでしょうが。)話を少し変えてありますが、ハリーの世界を上手く伝えていると思います。

最後に私のお気に入りを紹介します。

狼男のリーマス・ルービン:誠実で沈着冷静、できる魔法使いなのに不遇なところに、女心をひかれるのか。トンクスと結婚してよかった、幸せになってほしいけど…

双子のジェームズ&フレッド・ウィズリー:優秀なのに悪戯好き、明るいイイやつなんです。

ハーマイオニー:いるよね、こういうちょっとこましゃくれた頭のよい女の子、いつまでもガキのハリーとロンの間でいつも苦労しています。作者の分身だというのもよくわかります。

ルーナ・ラブグッド:変わり者と小ばかにされているけれど、本質を見抜く力は凄い、イイコですよ。

ネビル・ロングボトム:本当に成長しました。ハリーと同じ誕生月のネビル、ヴォルデモートがハリーを選んだことで、ハリーがヴォルデモートと戦うことを運命付けられた訳で、ハリーの運命はネビルだったかもしれない。ネビルが最終回で、もっと重要な役になるかと思ったけど、でも最後まで生きていてよかったです。(ちょっとここだけネタばれ)

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